抄録
除草効果発現に不利と想定される圃場条件での微粒剤の除草効果, および微粒剤の除草効果発現機構について若干の検討をした。
除草剤はベンチカーブ, SAP・プロメトリンおよびベンチカーブ・プロメトリンの乳剤 (一部粒剤も) および試作微粒剤を供試した。
(1) 微粒剤の除草効果は, 地表の土塊が小さい場合は乳剤と同じようにすぐれ, 土塊が大きい場合にも除草効果の低下が乳剤に比べ著しく小さく, その傾向は土塊表面が乾燥した条件下でより大きかった。
(2) 除草剤処理後に土壌の乾燥期間 (5~30日) をおき, その後に水分を補給して除草効果の発現をみると, 微粒剤は乳剤に比べ安定して除草効果が高く, 残効性も向上した。
(3) 畑条件における除草効果の水平移動 (除草効果エリア) は, 土壌水分にめぐまれた条件下でも半径5~10mmであり, 微粒剤は乳剤に比べて大きかった。
(4) 土塊層における除草効果の到達深度は, 乳剤に比べて微粒剤が大きく, 土塊が大きいほどその到達深度は深かった。これは, 土壌間隙に対する微粒剤の易転落性によるものであった。
(5) 以上の結果から, 微粒剤の除草効果が乳剤に比べてすぐれた主な原因は, 土塊間隙に対する微粒剤の易転落性にあり, また残効性の向上, 水平移動の有利性も関与しているものと考えられた。