雑草研究
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パラコート利用による暖地型牧草畑の雑草防除
野口 勝可中山 兼徳
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1976 年 21 巻 4 号 p. 182-186

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抄録
暖地型牧草畑の雑草防除法について検討し, 次の結果を得た。
1) 供試畑の優占雑草は5月播種ではオオイヌタデ, 6月播種ではメヒシバであった。ローズグラスの出芽の速度は, 5月播種ではおそく, 耕起・整地後, 直ちに牧草を播種する普通栽培の場合, オオイヌタデの雑草害を強く受けた。しかし, 6月播種では出芽の速度が早く, 出芽本数もメヒシバにまさったこともあり, ほとんど雑草害はみられなかった。
2) 耕起・整地後, 8~9日間放置し, 自然に発生してきた雑草をパラコート処理やめくら除草によって防除してから牧草を播種した結果, パラコート処理の効果は5月播種の場合に顕著で, 全生育期間の牧草乾物収量は, 普通栽培の211%に達した。6月播種の場合は, 普通栽培でも雑草害がみられなかったため, パラコート処理の効果がはっきりしなかった。めくら除草区は両播種期をとおして効果がみられなかった。
3) パラコートの牧草播種直前・直後処理はローズグラスとシコクビエの出芽, 生育に薬害を及ぼさなかった。
4) 以上のことから, 耕起・整地後, 一定期間放置し, 自然に発生した雑草をパラコートで処理してから, 牧草を播種する方法は, 暖地型牧草畑の雑草防除法として適用できる場面のあることを明らかにすることができた。
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© 日本雑草学会
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