雑草研究
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窒素施肥量の差異がオモダカ (Sagittaria trifozia L.) の生育および繁殖体の生産に及ぼす影響
山河 重弥小林 央往植木 邦和
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1979 年 24 巻 2 号 p. 81-85

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抄録

本研究は, 水田多年生雑草オモダカの生活の実態を明らかにするために, 窒素施肥量0, 8, 16および32kg/10aの4試験区を設け, 窒素施肥量の差異が生育および繁殖体の生産に及ぼす影響について検討したものである。
1) オモダカの生育は窒素施肥量の増加に伴い旺盛となった。
2) 花茎抽出期および開花期は, 32N区では他の3試験区と比べ遅延した。
3) 種子生産量は窒素施肥量の増加に伴い増加したが, 種子の百粒重は16N区が57.6mgで最高となった。
4) 塊茎生産量は窒素施肥量の増加に伴い増加した。一方, 高窒素区では低窒素区に比べて小さく軽量の塊茎が増加し, 塊茎の乾物率も低くなった。
5) 窒素施肥量の増加に伴い, 塊茎に対する種子生産量の比率が高くなった。

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© 日本雑草学会
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