1998 年 43 巻 4 号 p. 307-311
Imazethapyr に対するトウガラシ品種間の耐性反応を植物とALS酵素水準で検討した。 耐性品種の Red Top と Happy Dry は, 感受性品種の Korea と Hanam 品種に比べて草丈および乾物重から見ると, 4倍の耐性を示した。 耐性品種でALS活性を50%阻害する Imazethapyr 濃度は感受性品種に比べて10倍の高い濃度を示した。 この結果はALS感受性の差異は, Imazethapyr 耐性に対する作用点での変化に基因したことを示唆しているし, ALS酵素に因る耐性水準は, Imazethapyr のトウガラシの耐性反応と関連していると考えられる。