グリホサートによるスギナ防除に及ぼす生育ステージの影響を検討するため, 1/5000aポットに生育させたスギナを供試して, グロースチャンバー内で実験を行った。 栄養茎の生育初期 (草丈3~13cm・分枝前~分枝始期), 栄養茎の生育盛期 (草丈15~25cm・分枝盛期), 栄養茎の衰退期 (草丈15~30cm・自然壊死始期) の3時期にグリホサートを処理した結果, スギナ防除には生育盛期の処理が最も有効であった。
次に, グリホサートによるスギナ防除に及ぼす土壌水分ストレスの影響を検討するため, 土壌を乾燥させて栄養茎の先端部分が萎凋するまでストレスを与えた試験区と, 通常に灌水を行って土壌を常時適湿状態に保った試験区を設定してグリホサートを処理した結果, ストレスを与えたスギナよりも通常に灌水を行ったスギナの方がグリホサートの影響を強く受けた。