抄録
中華人民共和国黄土高原の丘陵地において, Panicum virgatum, シバムギおよびセイバンモロコシの種子を播き, 翌年の越冬株数を調査した。その結果, 3草種のいずれにおいても, 越冬株数と冬季の日最低地温との間には正の相関が認められた。Panicum virgatum, シバムギ, セイバンモロコシの根茎は, それぞれ-20. 1, -20.4, -11.6℃以下で全て死滅した。Panicum virgatum とシバムギの根茎における脂質含量と不飽和脂肪酸比率はセイバンモロコシの根茎の場合よりも高く, この差異が根茎の低温耐性の発現に関与していると考えられる。