湿地研究
Online ISSN : 2434-1762
Print ISSN : 2185-4238
湿地教育研究の動向に関する研究-米国ジャーナルの計量書誌学的分析を中心に
田開 寛太郎 アレン デイビッド
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 11 巻 p. 5-25

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抄録

本研究の目的は,湿地教育に関する論文の動向を把握し,湿地教育研究の特徴を明らかにするため,米国の学術図書データベースを用いて,経年変化の把握及び研究動向に重点を置いた計量書誌学的分析を行う.具体的には,(1) 経年変化の把握,(2) タイトルや文献タイプ等における研究テーマ整理,(3) 研究テーマの傾向を検証する.結果は,分析に使用するデータが選択的かつ特定の分野という制限はあるが,気候変動が課題となる SDGs の時代において,湿地教育は環境教育の重要な一側面であることが確認された.そして,湿地保全のための知識,理解,コミュニケーションの強化を通じて,自然科学だけではなく社会科学を含めた学際的な教育分野に重点を置き,アクティビティとカリキュラムのプログラム開発を明確に区別して,関連する事例研究を蓄積していくことが重要である.最後に,1993 年から 2002 年にかけて論文タイプの全体構成の変化と論文数の増加が見られた.論文数の急激な増加は,湿地教育研究の分野が発展途上にあることを示していることが考えられる.今後湿地研究の分野が発展していく中で,単一分野では解決できない気候変動や水の危機を解決するために,分野の垣根を越えた研究に目を向けていかなければならないだろう.

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© 2021 日本湿地学会
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