主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 1
開催地: 神奈川近代文学館
開催日: 2012/12/14 - 2012/12/15
p. 78-83
GPSログのデータサイズの増加に伴い,携帯端末からサーバへのデータ転送量の増加が課題となっている.また,GPSログに対する分析の処理速度は,GPSログのデータサイズが増加するにつれ低下するという課題がある.これらの課題に対する1つの解決方法としてGPSログの圧縮手法があげられる.しかし,従来のGPSログ圧縮手法では,GPSログ内のユーザの移動速度の情報,GPSログの軌跡形状,およびGPSログの移動方向の情報などのGPSログの特徴点を保持することが難しいという課題がある.そこで,本論文では,Opening Window Compression Algorithm,CriticalPoint Algorithm,およびStayPointの3つの手法と道路ネットワークの情報を用いることで,GPSログの特徴点を保持しながら,圧縮率を向上させるGPSログのオンライン圧縮アルゴリズムについて検討する.本手法について,Speed Error,SED Error,Compression Rate,および実行時間に関する評価を行い,従来の手法よりも効果的にGPSログの圧縮を行えていることを示す.