主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 10
開催地: 京都大学百周年時計台記念館
開催日: 2017/07/07 - 2017/07/08
p. 13-18
本稿では, 複数のメディアが組み合わされたマルチメディア情報において,メディア間で重要度を伝搬させることで重要度推定が困難なメディアに対して重要度を推定する手法について述べる.本稿で処理対象として扱う科学技術論文は,言語情報である本文と図表の画像情報を組み合わせることで,複雑な内容を読者が容易にまた詳細に理解可能としている.提案手法では, 論文中での単語の出現頻度をもとに推定した各文の重要度を,図表引用文との位置情報を用いて図表へ伝搬することで重要度を推定する.本稿では,口頭発表された論文中でポスター発表時のポスターに採用された図表を,重要度が高い図表と仮定した重要な図表の抽出実験を行った.提案手法と2つの比較手法それぞれを用いて重要度推定を行い,推定結果から算出した平均適合率を比較することで提案手法の有効性を評価した.評価実験の結果,提案手法は最も高い平均適合率を示し,精度の高い図表の重要度推定が行えることを確認した.