主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 10
開催地: 京都大学百周年時計台記念館
開催日: 2017/07/07 - 2017/07/08
p. 39-40
ソーシャルメディアにおいて投稿者が発信した情報に対して,投稿者と閲覧者の間での意図の齟齬が生じることがある.そこで,我々はこのような意図の齟齬の要因を探る.特に,投稿者が情報を他者に伝達する際に,利己主義と利他主義のどちらの意図をどの程度強く持っていたかに注目する.本論文では,意図の齟齬がどの程度存在するかを明らかにすることを目的とする.我々は,投稿者の共有行動における利他主義と利己主義の強さと,閲覧者から見た投稿者の共有行動における利他主義と利己主義の強さをアンケート調査によって取得し,投稿者の共有行動に対する両者の評価の差異を確認した.また,投稿者のユーザ特徴を取得し,上記で確認された差異との関係を明らかにした.その結果,投稿者の利己的・利他的な度合いといくつかのユーザ特徴の間で相関があることが明らかになった.