主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 10
開催地: 京都大学百周年時計台記念館
開催日: 2017/07/07 - 2017/07/08
p. 37-38
本研究では,ジオタグツイートの発信位置と言語の相違を分析し,群衆(国民)の嗜好性を解明することを目的に,任意の地域における国民性に合わせたレストラン推薦手法を提案する.本論文では,母国語の多様性が高いヨーロッパを対象とし,まず,ジオタグツイートの発信位置,発信時刻,言及言語を抽出し,任意の場所で任意の期間で発言された任意の言及言語に基づきツイートを分類する.次に,場所に関するツイートとなる”I'm at”以降の地物(Venue)名を抽出し,それら地物の属性情報(例えば,図書館やインド料理店)を取得し,レストラン(飲食店)に関する属性情報を含むVenue名を抽出し,各言語のTF・iDF値を算出し,言語ごとに上位のVenue名をその国民に人気のレストランとして推薦する.さらに,全ての場所における任意の言語のツイートの属性情報に基づいたTF・iDF値を算出することで,国民に人気のレストランの種類(インド料理店や中華店)を抽出でき,これによりジオタグツイートの少ない地域においても各国民へのレストランが推薦可能になる.本論文では,ジオタグツイートの時空間情報と言語分析に基づく群衆の嗜好性抽出およびレストラン推薦手法について述べ,抽出した各場所のレストランの相関性について検証する.