主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 19
開催地: 大阪公立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター
開催日: 2023/12/16 - 2023/12/17
p. 69-76
近年,一般のユーザが料理レシピを共有し,そのレシピを検索できるサイトが普及しているが,検索結果の材料リストから味を想像したり,その想像した味を検索結果の複数のレシピで比較することは困難である.そこで,レシピ間の比較に効果的な数値的表現である味特徴ベクトルに着目し,人がイメージする味を表現する.レシピを見た時に人がイメージする味特徴ベクトルを,レシピで使用されている調味料とその分量を基に計算する.本研究では,この味特徴ベクトルの有用性を検証するために,レシピから人が想像する各味覚の強さと味特徴ベクトルとの関連性を評価した.具体的には,肉じゃが,麻婆豆腐の2つの料理に適応させ,各味特徴に対してサーストンの一対比較法によるアンケート実験を行った.その結果,味特徴ベクトルの順位と人によって想像される味の強弱のとの間に概ね相関がみられた.