主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 2
開催地: 大阪大学豊中キャンパス
開催日: 2013/05/19 - 2013/05/20
p. 1-6
本研究では,認知度が低いが有益な情報の発見のために,ユーザが指定したカテゴリにおけるWebページの希少度を提案する.希少なWebページをユーザが指定したカテゴリに所属し,かつそのカテゴリ内で典型的でないとみなし,その確率を希少度と定義する.指定したカテゴリにWebページが所属する確率を所属度,指定したカテゴリに所属している場合に典型的でない確率を非典型度とすると,希少度はこれらの積である.各確率は,ソーシャルブックマークに登録されているページにおけるタグの使用状況とページ内の語の出現状況から算出する.所属度をカテゴリの分類精度によって評価したところ,被タグ付け回数による場合と同等であった.所属度の算出には対象のページがブックマークされている必要がなく,適用範囲が広いという利点がある.また,希少度によるランキング結果を所属度と非典型度のそれぞれのみを用いた場合とDCGで比較を行い,有用性を確認した.