Webインテリジェンスとインタラクション研究会 予稿集
Online ISSN : 2758-2922
第20回研究会
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セッション8:データ解析・分析
EC市場における中古品の支払意思額に関するコンジョイント分析を用いた要因分析
伊集院 大将石垣 綾伊藤 和哉高嶋 隆太
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p. 163-168

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抄録

産業の発展に伴い,資源の年間使用量は増加の一途を辿り,資源枯渇は喫緊の社会課題となっている.資源枯渇に対し,リサイクルに加え,リユースが重要視されている.特に,国内のリユース市場は成長著しく,2023年には規模が3.1兆円に達した.その中でCtoC市場が42.5%を占め,フリーマーケットやフリマアプリを通じた売買が拡大している.しかし,CtoCマーケットにおいては,商品の劣化や機能の陳腐化による価格変動が激しく,売り手と買い手のミスマッチが生じやすいため,中古品の廃棄が懸念されている.本研究では,CtoCマーケットで取引される中古品を対象にコンジョイント分析を実施する.コンジョイント分析を行うことで,買い手の中古品購入に対する意思決定に影響を与える因子を特定することがでる.さらに,本研究では,得られた因子に対して,回帰分析を実行することにより支払意思額を算出する.最後に,買い手の支払意思額を算出することで,より円滑な中古品取引の実現について考察を行う.

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2024 この論文のすべての権利と著作権は著者に帰属します。
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