主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 21
開催地: 11月2日:オンライン、11月4日~5日:アスティとくしま
開催日: 2025/11/02 - 2025/11/05
p. 24-27
映画推薦システムは,ユーザの嗜好や行動履歴に基づき,個別化された映画を自動的に提示する技術である.従来の内容ベース推薦では,ジャンルや俳優などの属性情報に加え,映画全体を解析してストーリー特徴を抽出する手法が提案されてきた.しかし,映画スクリプトや字幕,音響・映像データを網羅的に処理する既存研究は,高い計算コストを要し,実用性の観点で課題が残る.本研究では,映画全体の解析に代わる効率的な特徴抽出法として,物語分析におけるヘーゲル的弁証法の枠組みである「テーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼ」に着目する.映画のストーリーは三幕構成をとることが多く,テーゼは初期の価値観,アンチテーゼは対立する葛藤,ジンテーゼは統合・解決に対応する.本研究では,大規模言語モデル(LLM)を用いて各映画のテーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼを一文で生成し,その表現を特徴量として映画間の類似度を算出する.これに基づき,効率的かつ物語構造に根差した映画推薦システムを提案する.