主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 8
開催地: 鹿児島県市町村自治会館
開催日: 2016/06/04 - 2016/06/05
p. 19
人は状況にある情報を瞬時に読み取り、意思決定の材料にしている。けものみちや廊下の摩耗、手垢、着色など表面に残された痕跡は、過去にその場所で繰り返し行われた行動を読み取ることができる。人影のないホーム(電車は行ってしまった)、傘を差す人々(雨が降っている) や、長袖を着る人の割合(外は肌寒い) など周囲の状態は、社会的シグニファイアとして情報を伝えている。そこで、ここでは痕跡と社会的シグニファイアの例を多数挙げながら、人の意思決定のメカニズムを考察してみたい。