抄録
我々は,画像モザイク化技術を用いた高精細ディジタル静止画像入力システムを低コストで実現することを目指し,研究を行なってきた.ディジタル・ビデオカメラによって撮影された画像フレームには,レンズ収差や自動露出機能等の影響で,一枚の画像フレーム内に色ムラや,画像フレーム間に色ずれが生じる.そこで本研究では,本来の色が既知であるカラーチャートを被写体とともに撮影することで,画像フレーム内に生じる色ずれを補正する手法を提案する.本稿では,特にコサイン4乗則現象によるシェーディング補正手法について述べ,また実験を通し,本提案手法の有効性を確認する.