共催: 画像電子学会, 社団法人 映像情報メディア学会
聴覚障害者の社会進出に伴い,手話の重要性は非常に高まっている.しかしながら,手話の学習は独学や健聴者による指導が多く,正しい手話動作を行っているのかどうかは聴覚障害者との会話の中で確認しなければならない.この際,誤った手話動作を行うと聴覚障害者との間で意思の疎通が行えないという問題がある.近年,手話技能検定協会では手話普及のために手話技能検定試験全7級を実施している.本研究では,データグローブと3次元位置入力装置を用いて指の曲がり具合,手の位置および手の回転情報を取得し,手話技能検定試験6,7級に対応した手話を独学できるシステムを試作した.6,7級では指文字と呼ばれる濁音および半濁音を含んだ50音全71文字が出題範囲となっており,本システムを使用することで,これらの指文字を独学することが可能となる.