共催: 画像電子学会, 社団法人 映像情報メディア学会
現在の景観シミュレーションは人工建造物や自然物の表現に主眼があり,景観内に登場する人物は静止しているか,あるいは予め決定されたシナリオに従って行動している.これは,人間の行動様式の定式化が困難であることに起因する.そこで本研究では,心理学の理論を導入することで,パターン化されない人間の行動表現を検討した.人間の性格特性や行動の傾向など,必要最小限の情報を個人単位に設定することで,シナリオの指定を行うことなく個人の様々な行動パターンの自律生成を可能とした.また対人行動を表現することで,大学キャンパスの景観に登場する人物が協調して動作する状況を表現することができた.