抄録
本報告では、 任意に撮影した複数の画像をもとにNecker Reversal対策、 凹み部分の表現法に対策を講じながらアフィン復元を行ったので、その概要を報告する。復元においては、 画像を3枚ずつ組み合わせてF行列を推定し、 カメラ間の回転行列およびカメラの方向を求める。Necker Reversalについては、 2つの解から求めた空間座標をもとにドロネー分割による形状復元を行い、 ポリゴン数により正しい解を判別する。各組の空間座標を統合して形状復元する際、凹み部分を正しく表現するため孤立三角錐除去処理を行い、 凹みを持つ物体と曲面物体を復元した結果、ほぼ正常な形状を表現することができた。