抄録
ハーフトーン画像やハーフトーン化手法の評価のために,誤差拡散画像の逆ハーフトーン化処理が必要とされることが多い。これまでの逆ハーフトーン化提案のうち,各種の線形フィルタリングを行うものは簡易であるが性能が不十分であり,エッジの方向推定を行うものは複雑で設計の最適化が困難であると考えられる。本報告ではハーフトーン化された,注目画素と周辺画素のパターンに基づいてオリジナルの画素値を推定する,論理演算型の方式を提案し,その性能を検証した。その結果,注目画素を中心とする13個のハーフトーン画素の参照を行う方式により,従来の5×5ガウスフィルタ方式に比べ約2~4dBの画質の向上が確認できた。