抄録
言葉を話せない、何らかの理由で動けない患者や老人に対する個人認証や、患者の意志を認識できる技術が実現すれば、患者自身および医療現場で働く人々(介護負担者など)の負担が大幅に軽減できることが期待できる。我々のグループでは、光の特性を生かし高速で相関演算可能なVanderLugt Correlatorを原理とする、高速光並列相関器Fast Face Recognition optical parallel Correlator(FARCO)(1000~4000faces/s)を構築している。このシステムを用い、入力、およびデータベースに時系列情報を用いた顔認識用アルゴリズムを適用し、ロバスト性の検討を行った。また、システムを想定したシミュレーションにより、動きの激しい小児・乳幼児を対象とした認証実験を行った結果、本人認識の可能性を得たので報告する。