画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第225回研究会講演予稿
セッションID: 05-08-16
会議情報

開催日:2006年3月17日 会場:東京工芸大学 中野キャンパス
非言語コミュニケーションによる癒しを目的とした電子ペット
*石井 貴子井田 桃子太野垣 優澤野 裕子久原 泰雄
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
電子ペットは,生理的な世話を必要せず,住宅事情に依存しないため,多忙な人でも飼うことができる.さらにペットとの非言語コミュニケーションによって癒しを得ることができるため,多くの現代人に受け入れられている.本作品「Com たま」は,人々への癒しを目的とし,手軽に楽しむことのできるコンピュータ内の電子ペットである.Com たまはコンピュータ画面内に住み,通常はピョンピョンと跳ねている.形状はたまご型の体に2個の目のみで簡素ではあるが,飼い主の動作に対して,様々な動きをして感情を表現する.こうして飼い主とペットのコミュニケーションが成立し,飼い主は癒しを与えられると同時に,ペットの成長が促進する.飼い主がペットに芸を稽古するとニューラルネットワークによって学習する.ペットが成長した後の段階として,他の飼い主のペットと交配し,遺伝的アルゴリズムを用いて新たな世代を設ける.このようにCom たまは,人とペットとのコミュニケーションにより,飼い主に癒しを与え,ペットが育成されるシステムである.
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© 2006 一般社団法人 画像電子学会
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