抄録
どこにでも通信資源が存在し,これらを自由に使えるユビキタス環境では全く新しいサービスの出現が期待される.ユビキタス環境で使われる通信システムの設計には通信ノードや利用者の位置情報が重要な役割を果たす.位置情報は広い意味での画像情報である.そこで,位置情報を用いたサービス,トラヒック設計,性能限界解析の例,即ち,?ワイアレス通信資源の遍在とその応用例,?ノードの確率密度分布関数を用いたセルラのトラヒック解析,?ノードの確率密度分布関数を用いたアドホックネットワークの通信容量解析,?モバイル通信網のトポロジ制御・・について概観し,通信システム設計に果たす画像関連技術の役割について考察する.