画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第229回研究会講演予稿
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
開催日:2006年11月17日 会場:大阪大学中之島センター
10:05-11:45 座長:篠原 克幸(工学院大学)
  • 川村 昌平, 森本 一成, 黒川 隆夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-01
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    聴覚障害者のための胃部レントゲン検査における手話アニメーションの指示法をより分りやすくするため,手話アニメーションの立体表現による理解度を調べることを目的とした.立体表現と平面表現による手話アニメーションの分りやすさについて評価実験を行った.従来の平面表現による手話アニメーションの正答率より高い評価を得た.
  • 和泉 智恵, 森本 一成, 黒川 隆夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-02
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    聴覚障害者とのコミュニケーション支援として、日本語間手話翻訳システムの開発を行っている。この研究に取り組む中で、聴覚障害者が読み取りやすい手話画像を作ることが課題の一つとしてあげられる。現在さまざまなディスプレイがあり、それを自由に利用できる環境になりつつあるが、手話アニメーションを表示した場合の読み取りやすい画像表示条件はまだ明らかでない。本研究では、ディスプレイの表示サイズ、解像度、フレームレートをそれぞれ変化させ、聴覚障害者を被験者として手話単語読み取り実験を行った。その結果、フレームレートの影響が小さかった。表示サイズ10×8[cm]以上、解像度225×180[pixels]の場合に、約90%の正答率が得られた。
  • - 鉛筆画風画像の生成 -
    渡辺 量也, 山本 真行
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-03
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    コンピュータ画像処理によって2次元ディジタル画像に非写実的効果を与え,様々な表現の画像を自動生成させるシステムの構築,及びそれに特化した画像処理ソフトウェアの開発を行った.非写実的効果とは,油彩画調,水彩画調,鉛筆画調など様々な表現効果のことを示す.本稿では特に鉛筆画の生成に着目し,既存処理の考察・検討を行い鉛筆画効果の生成方法を開発した.さらに,その応用として認識技術を取り入れた際の局所処理による顔画像の非写実化処理について検討した.
  • 濱田 雅樹, 加藤 義幸, 根岸 博康, 兼子 貴弘, 鳥居 晃, 石田 良平, 井上 喜嗣, 小原 淳子
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-04
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    組み込み機器向けに最適なベクターグラフィックスのハードウェア実装方式の検討を行った。検討方式は描画時に交点座標のソートを行うことなく、1 ライン分のバッファを繰り返し利用することを特長とする。また、内外判定・クリッピングなどの処理を高速化したことにより、小規模のハードウェア上でも高品質なベクターグラフィックスの描画を高速に行うことを可能とした。さらに、検討方式の1 つをFPGA 評価基板上に実装し、標準API であるOpenVGTM のアプリケーションが正しく動作することを確認した。
12:45-14:25 座長:平松 達夫(三洋電機)
  • 篠原 克幸
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-05
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では耳介軟骨の輪郭の抽出方法について述べる.はじめに,耳介軟骨の隆起部分,陥没部分の断面をGauss関数でモデル化して,閾値処理に必要な特徴を抽出する.さらに,抽出した特徴を用いCannyの方法で軟骨の輪郭線を抽出し,最後に評価を行う.
  • 久保田 賢, 朝長 弘和, 中西 朋生, 篠原 克幸
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-06
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    インターネットの発達などにより,我々の周りには膨大な情報が溢れている.そして,その状況の中から特定の情報を検索するシステムの必要性が高まっている.本報告では画像データベースの中から顔画像を検索する手法を提案する.具体的には,色のベクトル量子化により肌となる色を強調した類似度を定め,結果表示にはSOMを用いた.実験の結果,強調前に比べ顔画像の検索精度が高まった.また,SOMを用いてマッピングしたことにより,データの視覚化による検索支援を可能とした.
  • 久保 博之, 三浦 純
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-07
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文はサッカー中継映像におけるショットの切り出しと分類を扱う.サッカー中継においてゴールシーンなどの興味深いシーンを取り出すには,選手やボールの動きを知ることが本質的である.しかしサッカー中継映像は数多くのショットからなるため,選手やボールの動きを知るためには,グラウンドを広く映したショット(グラウンドカメラショットと呼ぶ)を抽出する必要がある.そこで,フェードインなどの特殊演出があってもショットの切り替わりを検出する方法と,ショットをいくつかのグラウンドカメラショットやその他のショットに分類する方法を開発した.約25分間のビデオ映像に適用しその有効性を示す.
  • 松生 智博, 石井 亮司, 藪田 早加, 岡田 至弘
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-08
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    映像検索において,効率的な検索を行うには,あらかじめ映像を意味的な単位に分割しておくことが必要とされている.映像の意味内容を考慮して映像を意味的な単位に分割するには,カメラワークを利用することが重要である.なぜなら,制作者は映像の意味を表現する際にカメラワークを効果的に使用している.そこで本論文では,カメラワーク解析に基づく,映像の意味的な分割手法を提案する.カメラワーク解析を行う場合,カメラのぶれによる影響と被写体の動きによる影響という2 つの問題がある.本手法では,時空間画像処理を行うことでカメラのぶれによる影響を取り除く.さらに,被写体の影響を受けないものとするため,映像の構図を考えた時空間画像処理を行う.
14:35-16:15 座長:三浦 純(大阪大学)
  • 宮脇 健三郎, 佐野 睦夫, 近間 正樹, 上田 博唯
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-09
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    ユビキタス環境下においてユーザのタスクを支援するサービスについて関心が高まってきている.このような支援サービスを実現するためにはタスクの適切なモデルを構築し,センサで検出されるイベントを用いてタスクの状態を推定する必要がある.我々はこのようなタスク支援サービスの例としてユーザの調理の進行をセンサで認識し,状況に応じて適切なレシピを提示する動作同期型の調理ナビゲーションについて研究を進めている.本稿ではセンサで検出されるイベントによって調理の進行を認識するための調理タスクモデルの構成法について検討した結果を報告する.
  • 田中 秀典, 中澤 篤志, 竹村 治雄
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-10
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    特殊なマーカや計測装置の装着が不要なビジョンベースの人体姿勢推定(モーションキャプチャ)において,人体部位同士の接合等によるトポロジ変化に対応するための手法を提案する.本手法はまず,複数のカメラから撮影された人物の動画像から人物の形状を表すボリュームデータとその中心軸を表すスケルトンを得る.そしてスケルトン中で曲線の交点,および曲率の高い点から関節位置を推定する.スケルトンの各枝と体の部位の対応付けに,あらかじめ用意した姿勢のデータベースとのグラフマッチングを用いることで,様々なトポロジを持つ姿勢に対応した.8台のカメラを用いた動作実験によって従来手法では困難だった体のトポロジが変化する動作に対しても本手法が対応できることが確認できた.
  • 宮川 明子, 笹部 昌弘, 中野 博隆
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-11
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    一般にセルラー方式の携帯電話網ではセルサイズが小さくなると単位面積あたりの通信容量が増大することが知られている.その場合,セル境界付近に端末(以下,ノードと称す)が無くなるため,基地局が適切に電力制御を行えば近接するセルとの電波干渉を完全に避けることができると考えられる.ここでは,これを「空間分割の成立」と称す.本報告では,既存の電波干渉モデルに基づいた簡単な送信電力制御アルゴリズムを提案し,幾何学的解析によりノード密度の関数としての空間分割成立確率を求めた.シミュレーション評価により,解析の妥当性及び送信電力制御を行わない場合に比べて最大で80%程度ノードの空間分割成立割合(以下,通信成功確率と称す)を向上できることを示す.
  • 服部 雄一, 中澤 篤志, 竹村 治雄
    原稿種別: 一般
    セッションID: 06-04-12
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    複数カメラの撮影画像から視体積交差法を用いて人体形状を復元する研究は多く行われているが,シルエットを元に復元を行うため,形状推定精度には限界がある.精度を上げるために,カメラの台数を増やすなど取得環境を改善しても,手法の特性上,形状データに角ができたり,表面の法線が失われるなどの問題は解決しない.そこで本研究では,復元した形状に対し整形処理をかけて高精度化を行うことを試みる.取得した人体形状データから姿勢を推定し,あらかじめ用意した標準人体モデルパーツを当てはめて標準人体モデルを作成する.次に,人体形状データと標準人体モデルを,形状変形パラメータつき位置合わせ手法を用いて変形・フィッティングする.この手法によって,元の人物の姿勢と身体的特徴は保持しつつ,正確で高精度な3次元人体モデルを得ることができる.
16:25-17:10 座長:関沢 秀和(東芝テック画像情報システム)
  • 中野 博隆
    原稿種別: 招待
    セッションID: 06-04-13
    発行日: 2006/11/17
    公開日: 2007/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    どこにでも通信資源が存在し,これらを自由に使えるユビキタス環境では全く新しいサービスの出現が期待される.ユビキタス環境で使われる通信システムの設計には通信ノードや利用者の位置情報が重要な役割を果たす.位置情報は広い意味での画像情報である.そこで,位置情報を用いたサービス,トラヒック設計,性能限界解析の例,即ち,?ワイアレス通信資源の遍在とその応用例,?ノードの確率密度分布関数を用いたセルラのトラヒック解析,?ノードの確率密度分布関数を用いたアドホックネットワークの通信容量解析,?モバイル通信網のトポロジ制御・・について概観し,通信システム設計に果たす画像関連技術の役割について考察する.
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