共催: 画像電子学会, 社団法人 映像情報メディア学会
一般的なフレネルホログラムは観察範囲が限られており,ホログラフィの持つ回り込み特性を充分に活かすことはできない.その解決法として,被写体を円盤状に記録するディスクホログラムと呼ばれるものがある.このホログラムは被写体を360度観察することができるホログラムとして知られている.しかし,出力装置の空間分解能の不足から,十分な像の大きさと視域を確保するには非常に大きなマスターホログラムを作製しなければならなかった.そこで,ホログラム用プリンタであるフリンジプリンタを用いることで,高い空間分解能を有するディスクホログラムの製作を行った.また,本研究では赤と緑レーザを用いて転写を行うことで,マルチカラー化も行った.これにより,計算機合成ディスクホログラムにおいて良好な再生像が得られたので報告する.