共催: 画像電子学会, 社団法人 映像情報メディア学会
動画像においてオブジェクトベース記述のためには、動画像シーケンス内の意味のあるオブジェクトである動領域を正確に抽出する技術が必要である。本稿では、動的輪郭モデルによるエネルギー関数の最小化を組み込んだWatershedアルゴリズムを用いた、動オブジェクト抽出の手法を提案する。提案法は、大きく2つのステップで構成される。第1ステップでは、エネルギー関数最小化の結果として、動的輪郭モデルによる動領域の抽出を行う。第2ステップでは、第1ステップの結果に基づいたエネルギー関数項を付加した地表面モデルに、条件付Watershedアルゴリズムを適用することで最終的な輪郭線を抽出する。