共催: 画像電子学会, 大阪大学サイバーメディアセンター
同一の場所を共有する比較的少人数の複数の人が顔を合わせて行う協調作業を促進するための,ユニークな特徴を持つ2 つのデジタルテーブルを紹介する.多人数共有型立体表示装置IllusionHole は,単一の固定されたディスプレイの周りを移動しながら観察する3 人以上の利用者に対して,歪みやフリッカがない適切な立体視を表示でき,光学的装置等に邪魔されることなく自然に立体像の位置まで手や指を伸ばすなどのインタラクションができるというディスプレイであり,しかも,非常に簡単な原理に基づいて実現されている.SharedHole は,単一ディスプレイ上に複数の利用者の個人情報と公共情報を共存させて表示できる対面(faceto-face)型協調作業用デジタルディスプレイであり,利用者の動きにともなって動的に個人情報と公共情報の提示領域を変更することができる.そして,複数の利用者の中の誰と,どの情報を,どのように共有するかなどをコントロールしながら戦略的な協調作業を進めることができる.