抄録
2つのレンズで撮影する立体カメラは2つの画像の大きさや位置をあわせるのに大変な作業でした。ズームやマクロ撮影は出来ない。しかもその映像は10分も見ていると自然さがなく強調立体で目が疲れてしまった。立体の要件を研究してくると、通常言われている立体撮影の鉄則である2つのレンズの間の視差距離65ミリでは強調立体になってしまい目が疲れていた。それを一挙に解決したのが38年前、1つのレンズ口径内の視差を活用した立体撮影の思いつきである。単レンズ微小視差立体カメラでズームもマクロも可能で試作完成したのが最近である。右目、左目に画像を分ける立体メガネをかけて居ない人が見ても、元は一枚のレンズによる画像なので左右の絵が重なっても二重像にならない。2D・3Dコンパチビリティもある。カメラの操作は焦点合わせもズーム操作もマクロ撮影も普通のカメラと同じで簡単で立体画像が長時間見やすいと言う今までにないカメラが出来た。