本報告では、従来iCalendarやvCardのフォーマットで構築されていたPIM(Personal Information Management) 情報を、Common Lispを用いて管理するプロトタイプシステムについて述べる。LISP処理系は、変数名をシンボルのデータベースとして管理する。この機能をLISPリスナ上で用いると、日ごとのスケジュール、知人、ドキュメントなどをsetfマクロによりスペシャル変数名で登録し、後に自由に参照するシステムを容易に構築できる。さらにこのS式によるスケジュールデータをXMLに変換し、日ごと、週ごと月ごとにWeb上で表示可能とした。以上から、S式データをWeb表示するPIMシステムの可能性が明きらかになった。