画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第258回研究会講演予稿
セッションID: 11-02-08
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画像電子学会第258回研究会講演予稿
反射特性を手掛かりとした人間の食品知覚に対する一検討
*冨士原 正彦青木 輝勝
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
ある物体が「食べられる物であるか否か」は動物の生命維持に不可欠な本能的判断であり、人も「おいしそうか」といった点で視覚的に瞬時に判断していると考えられる。本研究では、人は食品知覚のため食品物体に関する反射特性データベースを脳内に所持し、鏡面反射により生じるハイライト部分からこの反射率を自動推定し「食べられる物であるか」を瞬時判定しているという仮説を立てる。視線追跡実験を通じて、この仮説の正当性を実証する。実験の結果、同一画像の評価でも食品と関係のない評価より、「おいしそうか」という食品としての評価の方がハイライトを注視しており、人の食品知覚のための反射特性データベース所持の可能性が示唆された。
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© 2011 一般社団法人 画像電子学会
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