主催: 一般社団法人画像電子学会
会議名: 画像電子学会第269回研究会講演予稿
回次: 269
開催地: 広島市立大学
開催日: 2014/02/27 - 2014/02/28
映像コンテンツを複数の端末で利用する場合が急増している.これまで複数品質対応方法としてスケーラブル符号化が検討されてきた.階層符号化には階層化用付随情報による符号化効率低下の課題がある.この解決方法として本研究では,代表MQ 線形予測法(手法B,手法B の補正手法B') と局所MQ 線形回帰予測法(手法C) を提案する.これまで各層独立に符号化していたが,本方式では,高階層のパラメータを低階層からの線形予測を利用し,符号化することで情報量の削減を図る.本提案方式の有効性について,シミュレーション実験により,線形予測による情報削減効果が確認できた.手法B では情報削減効果を確認した.手法B' では補正処理により手法B の予測精度向上することができた.手法C では局所MQ を直接予測利用することで手法B とB' の予測効率課題を改善し,従来より最大約23~40[%] 階層用MQ 情報量が圧縮した.今後の課題として,局所領域やMQ 組合せ分類などを考慮した予測精度の向上や他のエントロピー符号化が挙げられる.