主催: 一般社団法人画像電子学会
共催: 一般社団法人 映像情報メディア学会
会議名: 画像電子学会第271回研究会講演予稿
回次: 271
開催地: 岩手県立大学 アイーナキャンパス
開催日: 2014/08/25 -
本稿では、1 枚のみの未校正な単視点画像から、シーン中の様々な手掛かりを利用して、実空間中の3 次元量を計測する手法について述べる.はじめに、空間中のある平面を基準平面(参照平面) として設定し、その平面からの高さが既知な2 点を利用して射影行列を推定する.続いて、その推定された射影行列を利用して、注目する空間平面を順次推定していく方法について述べる.特に、参照平面と任意の傾きで交わる平面の推定法として、(i) その平面上に存在する真円の像(楕円) とその円の中心点像を利用する手法、(ii) その平面に存在する2 個の真円の像を利用する手法、を新たに提案する.さらに、推定された射影行列と空間平面によって、1 枚の画像のみからいくつかの3次元量が計測可能なことを示す.最後に、評価実験を通じて提案手法の妥当性と有効性を検証する.