会議名: 画像電子学会第273回研究会講演予稿
回次: 273
開催地: 早稲田大学国際会議場
開催日: 2015/03/14 -
近年, 映像コンテンツの需要の増加に伴い, シナリオの需要も増加している. シナリオ技法の1つに伏線がある. 伏線はジャンルを問わず様々なシナリオに使用され, シナリオ執筆において重要な役割を担っている. しかし, 伏線は執筆者が執筆中に感覚的に盛り込んでいくことが多く, 執筆者の感性に依存していて問題が多い. 本研究では, 伏線を含むシナリオ執筆支援の提案を目的とした. 既存作品の分析をし, 伏線要素を抽出した. さらに, その伏線要素を登録・検索できるスクラップブックを開発し, シナリオ執筆の発想支援を行った. また, 伏線スクラップブックの有用性を確かめるため, 評価実験を行った. 実験の結果, 伏線スクラップブックを使用することによって新たな伏線や伏線要素を追加配置すること, メインストーリーに強く関わる伏線を制作することができ, 伏線スクラップブックの有用性を確かめることができた.