主催: 一般社団法人画像電子学会
会議名: 画像電子学会第284回研究会講演予稿
回次: 284
開催地: 広島大学
開催日: 2018/03/01 - 2018/03/02
意匠設計において,見た目の美しさは工業製品の価値を大きく左右する.方向角パラメータ曲線 (TAP 曲線)は,位置制御と曲率制御を両立させた新しい曲線であるが,積分形式で表されるため従来の CAD システムとの互換性を持たず,特別な形式で表現しなければならない.本報告では,一つの TAP 曲線セグメントを,一つの有理 3 次ベジェ曲線で近似する手法を提案する.TAP 曲線の曲率半径プロファイルの変化に伴って,有理 3 次ベジェ曲線の近似誤差がどのような振る舞いを示すか分析した.分析結果から提案手法を実装し,数々の TAP 曲線セグメントに適用したところ,方向角の変化が 90 度以内の場合に,十分な精度で有理 3 次ベジェ曲線セグメントに近似できることを確認した.