画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第284回研究会講演予稿
選択された号の論文の23件中1~23を表示しています
  • 山本 佳明, 表 康平, 玉木 徹, Raytchev Bisser , 金田 和文, 馬場 雅志
    セッションID: 17-03-01
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    海中で撮影された画像は光の散乱や吸収の影響により,対象物の色は地上で観測した場合と異なる.対象物の表面の色や反射率等の光学的情報を用いて材質や腐食の状態を推定するために,水中画像の色調補正を行うことが重要である.本研究では物理現象に基づいて水中での光の散乱・吸収の影響を考慮して水中画像の色調補正を行う手法を開発する.まず,水中で撮影された画像から散乱(in-scattering) 光を除去し,次に散乱(out-scattering) 光と吸収による光の減衰率に基づいて水中画像の色調補正を行う.水中での光の散乱・吸収現象を模擬したCG 画像を用いて,開発した色調補正手法の検証を行った.さらに,散乱・吸収を考慮した照明環境についても検討を行った.
  • 佐野 睦夫, 並里 翔平, 山本 佳司, 井上 裕美子
    セッションID: 17-03-02
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    他者の脳内の身体像を自己の脳内で再現するミラーニューロンシステムに着目し,1人称視点の没入型VRディスプレイを用いて,仮想的な身体表現を提示し,脳内の身体像の再構成を図る方式を提案し,効果検証 を行う.具体的には,VR 模倣運動のための視覚呈示だけでなく,電気刺激や振動刺激も呈示し,身体所有感や運動主体感の想起にどのように関与しているのか,片麻痺患者にとって,どのような身体的インタラクションが好ま しいのかについて検討する.
  • 植西 一馬, サンドバル ハイメ, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 17-03-03
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    3 次元点群処理技術への注目が高まる中,これらの諸問題を解決するため,高い再現性を持つ特徴点抽出法 が求められている.従来,特徴点抽出法は突出した位置にある実在の点を探しだすことで,再現性の確保を企図していた.一方で,VKOP 特徴点抽出法は,点群内の平面部分を活用して仮想的位置に特徴点を得る方式である.VKOP 抽出法による特徴点は,一般的な方式よりもオクルージョンやセンサノイズに耐性があることが実験により確認されている. しかしながら VKOP 抽出法は,前処理である平面推定法の性能に依存するという問題がある.この解決に,推定した平面の安定性の尤度を評価し,取捨選択する手法が提案された.本報告では尤度の検討を進め,評価対象を平面部分の面積とし,尤度の高い順に取り出す手法を提案する.実験により,従来の VKOP 抽出法よりも高い再現性をもった特徴点を得られることを確認した.
  • 澤田 奈生子, 中山 雅紀, 植村 誠, 藤代 一成
    セッションID: 17-03-04
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    宇宙ジェットの謎を解明するためにブレーザーとよばれる天体の観測が行われてきた.ブレーザーの時空間的特徴を解明するためには,多次元時系列観測データの変化や相関を解析する必要があるが,従来の散布図にアニメーションを組み合わせた可視化手法で,天文学者がデータを詳細に解析することは容易ではない.そこで 我々は,ブレーザーの偏光や光度,色に関する6つの時間依存変数を対話的に解析することができる新たな可視化手法としてTimeTubesを提案してきた.本稿では,光度が急激に上昇する現象であるフレアや,偏光角が大きく回転する現象であるローテーションのような,特徴的な現象を含む時系列データ内の部分時空間を自動的に検出・提示することで,データ解析を効率化する新たな機能について報告する.
  • Jaime SANDOVAL, Kazuma UENISHI, Munetoshi IWAKIRI, Kiyoshi TANAKA
    セッションID: 17-03-05
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    3D planes detection is a core task of robot navigation and human crafted objects recognition. However, robots operate with restricted computing power and memory, hence; there is a need of highly efficient algorithms with better accuracy. In a previous work, the Sliding Voxel algorithm outperformed state of the art methods such as RANSAC and the Randomized Hough Transform in precision and computational efficiency. However, one of its limitations was the amount of planes it can detect in one execution. In order to solve this limitation, we propose the Multiscale Sliding Voxel for 3D planes detection. A method that executes the Sliding Voxel algorithm at multiple scales and provides an efficient planes consensus and segmentation.
  • -広島からの挑戦-
    西田 友是
    セッションID: 17-03-06
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    著者は1970 年からコンピュータグラフィックス(以下CG)の研究を始めたので、研究歴は 49 年になり、ほぼ半世紀になります。幸い名誉なことに 2017 年秋に、 コンピュータグラフックス研究の功績 で「紫綬褒章」を頂きました。今ではこのように評価されるようになりましたが、若いころは不遇な時代が長く続きました。本日の講演場所は広島大キャンパス跡地ですが、まさにこの地で不遇で始まる研究人生となりました。本稿では、CGの基本技術の開発経緯、および広島から世界的 CG研究への挑戦について述べます。
  • Jos Stam
    セッションID: 17-03-07
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    In this talk I present my work on fluid dynamics for the entertainment industry. The talk will introduce basic concepts of fluids and a brief history of computational fluid dynamics. Subsequently I will talk about my contributions of applying computational fluid dynamics to the entertainment industry like games and movies. I will also discuss our implementation of this technology into our MAYA animation software. In 2008 I received a Technical Achievement Award from the Academy of Motion Picture Arts and Sciences (``tech Oscar") for this work. I will also mention my work on bringing fluid dynamics to mobile devices like the Pocket PC in 2001 and the iPhone in 2008. In 2010 we released FluidFX and MotionFX for iOS and MacOS. The talk will feature many live demonstrations and animations. The talk is basically a condensed version of my book ``The Art of Fluid Animation".
  • 大久保 英彦, 高橋 正樹, 加納 正規, 三科 智之
    セッションID: 17-03-08
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究は,スポーツ中継での利用を目指したオンエアグラフィックスに関するものである.球技における重要な被写体であるボールを,複雑な背景の中から追跡,三次元空間の位置を算出し,撮影映像に高精度にリアルタイム合成可能なグラフィックスシステムを構築した.被写体追跡は,パン・チルト・ズームする複数の番組制作カメラの映像を解析し,高速に動くボールの抽出・追跡を行う.また,パン・チルト・ズームデータ取得可能なカメラシステムを利用したカメラキャリブレーション手法を開発,それらのデータから精度よく全カメラの位置・姿勢・画角などの情報を得る.最終的に追跡したボールの三次元位置を算出し,高精度なCG合成を実現する.本発表では,バレーボールをターゲットに4台のカメラを利用し,その三次元位置算出精度を検証した.
  • 佐々木 翼, 斎藤 隆文
    セッションID: 17-03-09
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    意匠設計において,見た目の美しさは工業製品の価値を大きく左右する.方向角パラメータ曲線 (TAP 曲線)は,位置制御と曲率制御を両立させた新しい曲線であるが,積分形式で表されるため従来の CAD システムとの互換性を持たず,特別な形式で表現しなければならない.本報告では,一つの TAP 曲線セグメントを,一つの有理 3 次ベジェ曲線で近似する手法を提案する.TAP 曲線の曲率半径プロファイルの変化に伴って,有理 3 次ベジェ曲線の近似誤差がどのような振る舞いを示すか分析した.分析結果から提案手法を実装し,数々の TAP 曲線セグメントに適用したところ,方向角の変化が 90 度以内の場合に,十分な精度で有理 3 次ベジェ曲線セグメントに近似できることを確認した.
  • 工藤 眞孝, 高橋 裕樹
    セッションID: 17-03-10
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,世界中で自動車の自動運転や運転補助に関する研究が盛んである.このような研究において,どのようにして安全・安心な運転を実現するかということは,非常に重要な課題である.本稿では住宅街の道路に注目し,その中でも「側溝」に着目した.側溝とは道路の両端に埋め込まれた排水溝のことを指す.住宅街においては側溝に蓋がされていないケースが散見され,軽度の事故を引き起こす危険性がある.本稿では住宅街の道路に埋設された側溝を領域として抽出する手法を提案する.本提案手法では住宅街で録画した車載映像に前処理を施したうえで,確率的ハフ変換による直線検出と幾何学的線形特徴を利用し側溝領域抽出を行う.最後に得られた側溝領域の精度について定量的な評価を行う.
  • 児玉 明
    セッションID: 17-03-11
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,大画面モニタでのテレビ視聴や高詳細映像を視聴する機会が増加しており,視聴映像に画面揺れ情報が含まれる場合,映像酔いへの対策が重要な課題の一つとなっている.これまで,映像酔いの要因となる画面揺れに対して,動きヒストグラムを利用した画面揺れ抽出法を検討してきた.揺れ幅が小さい場合や揺れの速度が遅い場合は,特徴量が抽出できない課題を有する.そこで本稿では,本抽出法における揺れによるヒストグラム変化の状況について場合分けし,本手法の有効性について評価考察する.
  • 初田 慎弥, 孟 林, 泉 知論
    セッションID: 17-03-12
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    アライグマは特定外来生物に指定されており,生態系、農作物、建造物などに被害を及ぼしており,建造物では特に寺社など木造の文化財の被害が深刻である.我々は獣害対策のための監視カメラシステムの実現に向けて深層学習によるアライグマの識別を試行している.これまで、独自に撮影した動物画像を用いて訓練および評価を行っていた.本稿では実際にアライグマが寺社に侵入する様子を撮影した監視カメラ画像を用いて評価を行う.さらに汎用の訓練画像セット(CIFAR-100)中のアライグマ画像セット,独自撮影のアライグマ画像セット,およびその両方を含む画像セットを用いてそれぞれ学習を行い,得られた識別器を実際の監視カメラ画像を用いて評価することで,訓練用画像データベースの構築方法と認識精度への影響を議論する.識別器の認識率は,CIFAR-100 を用いた場合 19.8%,独自撮影画像を用いた場合 27.8%であったが,両方を使用した場合は 59.9%に向上 した.
  • 野﨑 絢也, 斎藤 隆文
    セッションID: 17-03-13
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    地球上,我々の身の回りには多くの流れ場が存在し,それらによる影響を把握するためにはその可視化が必要となる.可視化の研究において,1度に多くの情報を見て取れる表示が強みとなる.本研究では,流れの向き,速さ変化,流れ構造を同時に可視化できるような手法の提案する.基本的な可視化方針としては,輝度変化を持つ方向付きの流線と,LIC 法 のテクスチャ画像を合成することで出力結果を得るというものである.また,この可視化結果と,矢印表示,流線表示,LIC 法 画像の3手法とで,向き,速さ,流れ構造の視認性についての定性的な比較評価をアンケート形式で行った.結果,提案手法のみ,全ての情報の視認性について良好な意見が得られた.
  • 緒方 渉, 多田村 克己
    セッションID: 17-03-14
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では,十分な解像度を持つ正方形セルを単位とし,大規模火災の延焼状況を一定時間間隔で 3次元空間においてシミュレーション可能な延焼シミュレーション手法を提案する.提案手法の特徴は,建造物の鉛直方向の形状,配置を考慮する事で 3 次元空間での延焼をシミュレート可能にした事である.具体的には,建物の1階基礎部分の標高値を国土地理院発行のDEMデータから求め,各階で独立に延焼状況を更新することにより, 延焼中部分の 3次元的な位置による影響を考慮可能にした.提案シミュレーションモデルを計算機上に実装し,適用例を用いてそれを評価して有用性を確認した.
  • 平山 亮
    セッションID: 17-03-15
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    視力が低い場合,細かい文字を読むことが困難なため,読書や新聞を読む場合,ルーペや拡大読書器を使う.視力がかなり低い場合,拡大率を大きくする必要がある.そうすると,一度に表示される範囲が狭くなるため,文章全体を読むために,読んでいる行に沿ってルーペを頻繁に動かす必要があるが,読む速度に合わせて滑らかに動かすことは難しい.この問題を解決するため,本のページをカメラで読み込んで,拡大し,行に沿って移動できる機能をもつ拡大読書器をスマートフォンのアプリとして実装した.
  • 渡邉 清威, 孟 林, 泉 知論
    セッションID: 17-03-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    甲骨文字は,3000 年以上前に中国の殷王朝で使用された文字であり,古代中国史や文字の研究などにおいてその解析は非常に重要である.そのため甲骨文字の自動認識に関する研究がすすめられているが,それらは文字画像を与えられて認識するものであり,前処理として拓本から文字画像を切り出す必要がある.本稿では,甲骨拓本から文字領域を抽出する手法を検討する.劣化の激しい甲骨拓本画像に対して,これまで用いていたオープニングなどの一般的なノイズ除去手法に加え,メディアンフィルタと局所二値化によるノイズ除去の効果を評価する.文字領域の強調(抽出)手法として,ガウスフィルタ,楕円ガウスフィルタ,ガボールフィルタを用いて,それぞれ本人拒否率(FRR)と他人受理率(FAR)により評価を行った.局所二値化を用いたノイズ除去により,従来のノイズ除去に比べて約 10%FAR を抑えることが出来た.
  • 孫 紹倫, 斎藤 隆文
    セッションID: 17-03-17
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では,道路の監視カメラを使って撮影された動画像から,一定時間に通過した車を一度に閲覧可能にするために,1枚の静止画を作成することを目的とする.可視化方針としては,二つの手法を試みた.まず,時空間投影画像による手法を試した.撮影したフレームをx,y平面,時間軸をtとした時,撮影した動画像から時空間断面画像(x-t 断面)の作成を行った.そして,車両部分の切り貼りによる手法を試した.画像中に線を設定し, 車の中心がこの線と重なるときに車が写る部分を切り取り,これを静止画で表した道路に貼り付けるという方法を試みた.そして,動画像情報を抽出するため,画像の前景と背景を抽出,車速計算,色認識など機能を実装した.最後は静止画の効率的閲覧方法を提案した.
  • 渡部 拳斗, 高橋 裕樹
    セッションID: 17-03-18
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    平成 25 年の内閣府の調査によると日本には視覚障害者の数が 31.5 万人いるとされている.そのため視覚障害者誘導用ブロックは非常に有用であるが,不適切に設置されているものが数多く存在し,視覚障害者誘導用ブロックが視覚障害者を迷わせるケースも多く存在している.そのため,本稿では歩行者視点から得られる動画から視覚障害者誘導用ブロックを検出し,マンホール等による視覚障害者誘導用ブロックの欠損判定を行う.本手法ではまず,動画の最初のフレームに対して色のしきい値処理を用いて視覚障害者誘導用ブロックの領域部分を抽出する.後のフレームの領域抽出は一つ前のフレームで抽出した領域を利用し,前のフレームで得られた視覚障害者誘導用ブロック領域とその周辺のみを探索する.得られた領域に対し,視覚障害者誘導用ブロック領域の制限を施したのち,輪郭の追跡を行う.最後に得られた輪郭画像からコーナーを検出し,欠損判定を行う.実験結果として欠損判定の精度は 67%,直線部分の判定の精度は 65%,終端部分の判定の精度は 67%であった.
  • 蒋 昌磊, 王 旭, 柿本 正憲
    セッションID: 17-03-19
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では、TCDCN というニューラルネットワークを用いた機械学習を導入し、ユーザーが 2D キャラクターを描く際の陰影付け支援する手法を提案する。機械学習の画像認識能力を通じて、アニメキャラクターの顔特徴点の位置情報を求める。次に、獲得した位置情報を分析して、設定した光源の位置を合わせてキャラクターの陰影生成区域を確定し、自動的に陰影を付ける。本研究により手描きアニメ制作効率の向上が期待できる。
  • 王 旭, 渡辺 大地, 柿本 正憲
    セッションID: 17-03-20
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では,都市昼景画像を夜景画像に自動変換する手法を提案する.人の視覚特性に基づ いて画像の輝度を調節し,画像全体を暗くすることに加え,いくつかの推定に基づく描画処理を追加する.俯 瞰都市画像の特徴を考慮しながら,モルフォロジー処理とラベリング処理を併用して各建物の壁面と窓の領域 推定を行う.推定された窓領域の形状によって窓明かりを再現する.さらに,道路上の各種光源が壁面を照射 する現象をシミュレートした.実際の都市画像を対象に実験を行い,良好な結果を得た.
  • 石倉 和貴, 斎藤 隆文
    セッションID: 17-03-21
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    任意の経路から見える風景を,1 枚のパノラマ画像として作成したものをルートパノ ラマと呼ぶ.ナビゲーションや街の情報検索ツールとして利用されているルートパノラマだが、既 存研究では都市部の景観が対象とされることが多く、利用範囲は限られていた。本研究では鉄道か ら見える風景をルートパノラマとして作成し,要約表示をすることを目的としている.本発表では 特に,鉄道風景を対象として作成する際に必要となる,「超近景成分の除去」と「要約方法」に対 する取り組みについて述べる.
  • 木村 純士, 多田村 克己
    セッションID: 17-03-22
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    近年の自然災害における死者の約 6 割以上は高齢者や障害者等の災害時要援護者であり,彼らに対して実効性の高い防災及び減災対策を講じる事で,人的被害を大幅に削減できると考えられる.このため,発災直後の安否確認や避難誘導は実効性の高さから早期の実現が望まれている.この課題の解決手段として,携帯端末で動作する避難所選択システムが有効であると考えられるが,災害時要援護者個々のハンディキャップを考慮した機能やデザインを備えたシステムは未だ開発されていない.本論文では,個別のハンディキャップを考慮した災害時要援護者向けの避難所選択及び安否確認システムのプロトタイプを開発し,それを想定利用者に評価させて有用性 を確認した.
  • 高津原 智史, 山内 俊明, 谷中 一寿
    セッションID: 17-03-23
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/07/01
    会議録・要旨集 認証あり
    Google Earth は,誰もが世界中の衛星写真を Web で閲覧できる素晴らしいアプリケーションである. 都市部の建物や山々は 3D で表現されており,ユーザーのマウス操作によって上下左右に視点を移動できるが,ま だ裸眼立体表示機能はない.そこで本研究では,Python の GUI 自動化ライブラリである PyAutoGUI を用いて,視点を予めプログラムされた通りに移動させ,そのスクリーンショットをファイルに保存する Python スクリプトを開発した.取得した画像を別のプログラムで合成することにより,ステレオメガネが不要で水平だけでなく垂直にも視差のあるインテグラルフォトグラフィ(Integral Photography, IP)方式の立体画像が得られた.Google Earth がカバーしている場所であればどこでも IP で表示できる.
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