画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第285回研究会講演予稿
セッションID: 17-04-019
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映画音響理論を応用した『主観ショット型』オーディオドラマの 構造分析手法に関する基礎検討
-女性向け恋愛オーディオドラマを例として-
*宮園 知奈伊藤 彰教伊藤 謙一郎
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録

音響のみで構成されるオーディオドラマのサウンドデザインを対象とした研究は行われてこなかった.本研究では,Chion らが伝統的に行ってきた映像音楽・音響研究分野の手法を援用する.「私たちに語りかけている」 ようなオーディオドラマを「『主観ショット型』オーディオドラマ」と命名した.映画音楽の narrative 機能の基盤である二分法をもとに,Neumeyer は「5 つの双対」を提唱した.自身の過去の研究に,Neumeyer の 5 つの双対から「前景/後景」を加えてタイムライン分析を実施した.この過程で,声と効果音の中間にあたるような音が,映画に比べて多数付与されていることが分かった.特に,本研究で提案した「Mouth Noise」は重要な演出手法になり得ることが判明した.

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© 2018 一般社団法人 画像電子学会
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