画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第288回研究会講演予稿
セッションID: 18-03-23
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輻輳眼球運動によって推定した3次元視線の空間特徴に関する分析
*加藤 健太プリマ オキ ディッキ アルディアンシャー伊藤 久祥
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抄録

注視点や停留点,サッケードなどの視線情報は心理学実験やマーケティングをはじめ,視野検査などの手がかりとなる重要な情報である.しかしながら,これらの視線情報の利用は2次元の情報に留まっており,ヒトの高次元な視覚情報処理を解明するには3次元の視線情報が必要不可欠である.本研究では,輻輳眼球運動の原理を利用して,メガネ型の3次元視線計測装置を開発し,3次元の注視点分布と実際に注視した対象物の分布との関連をもとに,3次元視線の空間特徴を明らかにする.また,視線キャリブレーションを簡易化するために,3Dディスプレイを利用した3次元の仮想空間での視線キャリブレーションを採用するが,仮想空間と実空間における相対的な位置との関連についても明らかにする.注視実験の結果から,仮想空間と現実空間における3次元視線情報の相関が高いことが分かった.

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© 2019 一般社団法人 画像電子学会
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