画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第296回研究会講演予稿
セッションID: 20-03-068
会議情報

超解像処理を用いたレンダリング高速化についての一検討
*倉田 大樹石川 知一
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

詳細
抄録
近年,CG 等の映像コンテンツの高解像度化が進んでいる。しかし,高解像度のレンダリングには長い時間を要する。そこで,本研究では,超解像処理にはあまり時間はかからないことを利用し,低解像度でレンダリングした画像に超解像処 理を行うことで,高解像度でレンダリングした画像に近い画質を保ちつつ,レンダリングを高速化できるのではないかと考えた。実験の結果,超解像処理を用いることでレンダリングにかかる時間を大幅に短縮することができた。一方で,画質はシーンによる差が大きく,劣化がひと目でわかるシーンもあったことから,高解像度画像の代わりに超解像処理後の画像を使えるとは言い難い結果となった。この差を客観的に示すため,シーンの解析を行った。その結果,TecoGAN は高周波成分が多く,色の分散が大きい方が超解像処理をうまく行えることがわかった。
著者関連情報
© 2021 一般社団法人 画像電子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top