抄録
本研究では、FPS ゲーム上で音を聞かずに視覚的な要素のみによって音を提示するための最適な手法について実験を行った。音源の位置と方角、経過時間と距離、音の種類を提示する音の要素とした。また、フレームレートによる影響も検証した。Unity でゲームを制作し、パーティクルによる音の可視化表現とアイコンによる音の可視化表現をゲームに組み込み、被験者にプレイしてもらい、アンケートに回答してもらった。アンケート結果の平均値や範囲から各評価項目について、どちらの表現がより優れているのかを比較した。結果として、音源の位置の推定と快適さは、アイコンによる表現の方が優れており、音の距離に関してはパーティクルの方が優れていることが分かった。