抄録
モーションキャプチャなどの現在の運動認識技術の多くは関節などの特徴点を追跡し,その座標変化を分析している.しかし,このような手法は特徴点追跡が困難な複雑な変形パターンを持つ生物や物体では適用できない.本報告では,特徴点追跡が困難な非剛体の運動を認識するために,3次元点群の形状特徴量の度数分布の変化を用いた変形パターンの分析法を提案する.実験では自己類似度行列を用いて繰り返される変形パターンを分割できることを示すとともに,発見したパターンと分析対象の類似度行列を作成することで変形パターンの検索,周期分析,過程判別などの分析に応用できることを示した.