画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
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画像電子学会第303回研究会講演予稿
選択された号の論文の30件中1~30を表示しています
  • 土山 迪人, 堀田 裕弘
    セッションID: 22-03-01
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    意志とは無関係に眼球が痙攣したように動いたり揺れたりする眼振は,日常的にものを見るときに起こることもあれば,脳や耳などの体の異常から起こることもあり,眼振を診断することは病巣診断に役に立つ.現在,眼振の診断をするうえでビデオ眼振検査 (video-oculography:VOG)が用いられるが,現在の解析方法では,眼裂がもともと狭い場合や長い睫毛により瞳孔が隠れる,まばたきの影響などによる瞳孔の誤認識が問題であり,これらが安定した眼振検出に影響する.本研究では眼の部分を拡大して撮影された動画像から画像処理と機械学習を併用した眼振の自動検出法を開発し,その性能評価を行った.
  • 高木 利菜, 山本 洋太, 古田 諒佑, 谷口 行信
    セッションID: 22-03-02
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    製造業において,少子高齢化による人材不足や人材流動が進んでいる.人材教育のコストを低減し,複雑な作業手順や言語化が難しい技能を効率的に伝えるために,映像を活用する方法がある.映像を利用すれば,複雑な作業手順を直観的に伝えられるが,特定のシーンを検索したり,不要なシーンをスキップしたりするのが難しいという問題がある.人手の作業映像の編集には手間と時間がかかることから.作業映像分析自動化の必要性が高まっている.作業映像分析自動化の手法の一つに映像分割があり,映像分割の手法として,画像特徴の類似度に基づいたアクション境界検出がある.本研究で対象とする,調理や部品組立のような手作業中心の未編集定点映像においては,物体を手に取る・動かす等の動作がアクション境界で起こることが多い点に着目する.本稿では,大量のラベル付与を必要としない,手検出を用いたアクション境界検出手法を提案する.
  • 高橋 怜芽, 山本 洋太, 古田 諒佑, 谷口 行信
    セッションID: 22-03-03
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    工業の完成品検査において,検査の定量化は重要な課題である.高度に自動化された工場であっても,目視に頼った検査がまだ多く残されている.自動車のドア閉じ検査もそのうちのひとつであり,官能検査に頼る部分が多く,ヒューマンエラーが避けられない.定量的な検査方法も開発されているが,ドア閉じに必要な最小エネルギーを専用計測器で反復測定する必要があり,時間と手間がかかる.本研究では,正常なドアと異常のあるドアの間に,動画・音響特徴に違いがあることを観測したことから,動画特徴だけではなく音響特徴も利用したマルチモーダル情報処理に注目する.本稿では,ドア閉じ検査の定量化・効率化を目的として,動画・音響特徴のマルチモダリティを活用したドア閉じ異常検知を深層学習により実現し,動画・音響特徴が異常検知精度に与える影響を調査する.
  • 杉山 智規, 永田 暁洋, 根本 聡
    セッションID: 22-03-04
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    製品個々の違いを判別に利用する偽造防止対策は大量偽造に対して有効である.但し,コード情報などのユニーク ID 付与では耐複製性能が低い点で,既存の人工物メトリクスの利用では特別な判別機器が必要な点で課題があった.本研究では偽造防止用紙で利用される有色繊維に着目.繊維分布による個別判定と機械学習による用紙真贋判定を併用することにより,スマートフォン単体での真贋判定を実現.簡便な判定と耐複製性能の両立を目指した.
  • 藤井 友哉, 神亀 理恵, 堀田 裕弘
    セッションID: 22-03-05
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    日本において高度経済成長期に建設された道路や橋梁をはじめとした社会インフラの老朽化が急激に進んでおり,一斉に老朽化する社会インフラを戦略的に維持管理・更新することが求められている.一方,地方での道路維持管理において,道路管理パトロールカーの増台や道路維持管理に従事する専門技術者の増員は現実的ではなく、管理予算の削減や少子高齢化に伴う技術者不足が深刻な問題となっている.また,地方においては、道路維持管理の専門技術者によって行われる目視検査をすべての道路点検として行うには困難であり,画像解析などによる自動的に路面の損傷を検出することができる安価で高精度なシステムが求められている.本研究では,リアルタイム検出が可能な機械学習アルゴリズムである YOLOv5 を用いて路面損傷検出モデルを構築し,検出精度についての性能評価及び検出結果の考察を行う.
  • 粟生 俊平, 山本 洋太, 中村 和晃, 谷口 行信
    セッションID: 22-03-06
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    酪農業の大規模化・人手不足に伴い,乳牛の行動を継続的に把握し,疾病・発情兆候を見逃さず発見することが難しくなっている.この問題を解決するため,牛舎に監視カメラを設置し,画像認識を用いて牛舎内の乳牛の行動を記録する方法がある.乳牛の行動を追跡し,行動量,飲水・食事回数などを把握できれば,疾病・発情兆候の早期発見につながる.乳牛追跡の従来手法は垂直・水平な辺を持つ矩形として乳牛を検出するため,矩形が乳牛に対しタイトでない (乳牛以外の領域を含む) ことが追跡精度低下の一因であった.本研究では,追跡精度向上のため,回転矩形を用いた複数カメラ間乳牛追跡手法を提案する.
  • 福田 勇樹, 岩切 宗利, 藤原 匠
    セッションID: 22-03-07
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    モーションキャプチャなどの現在の運動認識技術の多くは関節などの特徴点を追跡し,その座標変化を分析している.しかし,このような手法は特徴点追跡が困難な複雑な変形パターンを持つ生物や物体では適用できない.本報告では,特徴点追跡が困難な非剛体の運動を認識するために,3次元点群の形状特徴量の度数分布の変化を用いた変形パターンの分析法を提案する.実験では自己類似度行列を用いて繰り返される変形パターンを分割できることを示すとともに,発見したパターンと分析対象の類似度行列を作成することで変形パターンの検索,周期分析,過程判別などの分析に応用できることを示した.
  • 南里 絢花, 志久 修, 手島 裕詞
    セッションID: 22-03-08
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    現在,魚市場では水揚げ後に魚種の選別が手作業で行われている.選別作業は重労働のため,自動化が求められている.これまで,カラー画像を用いて認識する手法や魚にレーザー光を照射した画像を用いて認識する手法が提案されているが,魚全体の3次元形状を考慮した認識手法はまだない.そこで,本研究では,魚全体の3次元形状を点群で表し,Z 軸周りのみに回転を制限した PointNet を用いてアジとサバを認識する手法を検討する.まず,認識に用いる点の数と速度の関係について調査し,128 点での認識が良いとわかった.次に,提案方法と従来の PointNet の比較により,Z 軸周りに回転を制限することの効果を確認した.さらに,カラー画像・デプス画像での認識と正解率を比較し,点群での認識がそれらと同程度またはそれ以上の正解率となることを確認した.
  • 児玉 明
    セッションID: 22-03-09
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    5G の普及及び視聴方法の急速な変化に伴い,ネット映像視聴が日常生活に必要不可欠となっている.特に,ネットワークの安定性及び視聴用映像データ取得時間の短縮と目的として,CDN,ICN/CCN 等キャッシュ型映像配信方式が検討されており,特に,キャッシュサーバ内の映像管理方法により伝送効率が変動する.例えば,頻度に基づいた LFU 方式では,常時アクセス数が多い映像に対する重み付け法であり,再視聴を許さない視聴モデルにおいて効率が低下し,加えて,利用経過時間に基づいた LRU 法では,最近の視聴傾向に追従する手法であり,視聴の周期性を有するサービスにおいてもアクセス分布が切り替わった時点で効率が低下する課題を有する.そこで本研究では,映像視聴サービスとして視聴の周期性を有する定額制 VoD サービスにおける映像配信・映像管理方式の効率化に着目する.特に,当該サービス利用者の行動及び嗜好に基づいた視聴履歴 (過去情報) と次期視聴確率 (未来情報) を活用することで,キャッシュサーバの映像管理方式の効率化を図る優先度算出法を提案し,映像管理方式における伝送効率についてシミュレーション実験を行い,キャッシュ効率について考察する.
  • 石川 雅浩, 小林 直樹, 阿部 時也, 橋口 明典
    セッションID: 22-03-10
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    分光画像の病理画像解析への応用が期待されている.本研究では, HE 染色標本から神経内分泌顆粒に陽性となるグリメリウス染色標本へ U-net を用いて変換し,変換精度を評価することで赤外光分光画像の効果を検討した.結果として,可視光分光画像だけでなく赤外光分光画像を加えた方が推定精度が改善する可能性が示唆された.
  • 大貫 崚, 大和 淳司, 瀬尾 燦振, 大谷 淳
    セッションID: 22-03-11
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では事前環境地図が無い狭隘空間の災害現場におけるロボットの自律走行として,深層強化学習を利用した手法を提案する.小型ロボットに取り付けた RGB-D カメラから画像を取得し,深層強化学習のニューラルネットワークに入力し行動を決定する.ここで,画像の前後関係を扱えるようにするため,時系列データ処理用深層学習を加える.また,小型ロボットに接続したテザーを活用したバック機能を追加する.シミュレーション環境の実験により,従来手法よりも目的点までの到達成功率が向上すること明らかになった.さらに,バック機能を用いると成功率が 98%になり,狭隘空間内の自律移動が実現できる見通しが得られた.
  • 浦川 大樹, 金田 北洋, 岩村 恵市
    セッションID: 22-03-12
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,監視カメラの設置数は大幅に増加しているが,殆どは有効活用されていない.映像を人物追跡に用いればマーケティングや疫学的調査での活用が期待できる.我々は,繊維パターンを用いて視覚的に違和感が生じないように繊維に情報を付与する技術である,難視性パターンの研究を行っている.難視性パターンを衣服に埋め込み,それを監視カメラで撮影し情報を読み取ることで,プライバシーに配慮した人物追跡・人流解析を行うシステムの実現を目指している.本研究では,難視性パターン作成時の係数とインクの色を変化させたときの精度の関係を検証し,先行研究より難視性が高く,埋め込まれた領域に違和感を持ちにくい形での情報埋め込みを実現した.
  • 阿部 真弥, 山登 一輝, 伊藤 聡志
    セッションID: 22-03-13
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    MRI の撮像時間短縮を目的として,圧縮センシングによる画像再構成に深層学習を利用する方法が注目されている.特に,敵対的生成ネットワーク (GAN) を利用した手法は再構成性能が高いことが報告されている.本研究では,GAN にフレネル変換画像のアンサンブル学習を導入することにより再構成像の画質改善を図る.フレネル変換は回折の強さを調整可能であり,複数の画像セットを作成可能である.それゆえ,アンサンブル学習のために用意する複数のネットワークに対し別々の画像セットで学習を行うことができる.MR 画像単独で学習を行う従来法と比較を行った結果,従来法を上回る再構成性能を示すことが確認された.
  • リン ケン, 渡邉 大河, 橋爪 裕貴, 長谷川 啓介, 宮崎 剛, 田中 博
    セッションID: 22-03-14
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    雑音を含んだ音声を画像に変換し,完全畳み込みネットワークの一つ U-Net を用いて雑音を除去する方法が提案されている.筆者らは既にこの手法を用いて,人の音声に加え各種雑音に対する除去実験を行っている.いずれの実験においても,良好な結果が得られた.本検討では,会議中に特定人物の音声を強調し,記録を残すことを想定した.または,緊急アナウンスの発話者の音声や避難時の誘導員の音声を強調し,文字に変換することで耳の聞こえない人に伝えることも想定した.複数の学習のためのデータセットを作成し,複数人(6 人まで)の音声から特定話者の音声に対する音声強調モデルを作成した.そして,音声を再生することにより,混合音声データ中の特定人物の強調発話が可能であることを確認した.
  • 小川 晴永, 岩瀬 隆志, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 22-03-15
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    遺構図作成支援を目的として, 3 次元自然形状に適した輪郭追跡法が提案されている. この方法は, 入力点群からエッジ領域に対応する部分点群を抽出し, 任意の始点を設定して局所領域に対する追跡方向とばらつきを考慮した成長ベクトルを求め, 輪郭線を逐次的に追跡する. 先行研究では, 追跡方向と局所的なばらつきの比率が1:1に固定されていたが, 本稿ではこの比率を変化させるとともに, 局所領域に対応する追跡線分の長さを二段階に調節し, より柔軟な追跡を試みる. 実際の遺構データに対する実験により, 追跡結果がどのように変化するかを検証する.
  • 岩瀬 隆志, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 22-03-16
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    遺構図作成への応用を目的として, 自然形状を表す 3 次元点群のエッジに対して輪郭追跡を行う手法が提案されている。この方法は、入力点群に対してエッジ成分を含む部分点群を抽出し、始点を設定して局所領域に対する方向成分とばらつきの両者を考慮して、逐次的に輪郭線を抽出する。本稿では、より滑らかな輪郭線抽出を実現するために、部分点群から抽出した線分の始点に対応する点集合に対して最小二乗法を適用する拡張について検討し、実際の遺構データに対する実験により、どのような追跡線が得られるか検証する
  • 佐野 将太, 橋爪 裕貴, 長谷川 啓介, 川喜田 佑介, 宮崎 剛, 田中 博
    セッションID: 22-03-17
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    室内には様々な音源が存在しており,それらの音の識別を行うことで生活状況の見守りなど多様な応用が期待できる.筆者らは室内で発生する音の時系列データをスペクトログラム画像に変換し,それを転移学習の入力として識別モデルを作成し,環境に存在する各音を推定する手法を検討している.その際に,録音にかけられる労力や必要なデータの種類が多岐にわたることが原因で事前に用意できる音データが限られている.その結果,学習に必要なデータが足りずに十分な識別精度が得られない場合が考えられる.そこで,本検討では室内に存在する単一音,混合音の識別を目的にデータ数が限られている場合における識別精度向上のためのデータ拡張の手法を提案,適用し,その効果を明らかにした結果を述べる.
  • 岡村 光恭, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 22-03-18
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    動画像系列から三次元点群を再構成する際にフレーム内に移動物体が存在すると, 復元した 3 次元モデルに移動物体が残ってしまい, 点群全体の復元精度が低下してしまう課題がある. この課題を解決するために、我々はオプティカルフローと Detectron2 を用いて移動物体領域を検出し, その部分をマスキングして 3 次元復元を行う方法を検討してきた. 本稿では, 新たにオプティカルフローの角度を用いてフレーム内から移動物体の候補領域を検出し, Detectron2 の併用により移動物体領域の検出精度を高めるとともに, マスク画像を用いた 3 次元復元における効果について検討した. さらに出来上がった三次元点群に対する後処理としてユークリッドクラスタリングの効果についても検討した.
  • 古田 泰志, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 22-03-19
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    写真撮影によって三次元点群を作成する際に,予め指標としてキューブを配置し,キューブを含んだ三次元点群を作成する方法が検討されている.しかしながら,膨大な容量の点群データから,キューブを検出することは計算コストが高いことが課題となっている.そこで本研究では,取得した点群から得られる DoN 特徴量と付与されている色情報を用いたフィルタリング処理によりキューブ領域だけを高速かつ正確に抽出する方法を提案し,その有効性を示している.
  • 森下 奎, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 22-03-20
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究では,SfM-MVS(StructurefromMotion-MultiViewStereo)を用いて,動画像から 3 次元モデルを再構成する方法に注目し,画像特徴量として pHash(perceptual Hash)を用いてフレームを選択する方法を検討している.シミュレーション実験により,従来のオプティカルフローを用いてフレーム選択をする方法と,再構成される 3 次元点群の精度や計算コストに関する比較を行い考察する.
  • 山内 大輝, 平山 亮
    セッションID: 22-03-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年地形の測量や 3D モデルの作成などドローンは幅広く使われている.測量・3D モデルの作成には高い精度が求められる.ドローンを使うときの利点として撮影の画角や距離を容易に変えられることがあげられる.本研究ではドローンの位置,写真の枚数,写真の解像度によってフォトグラメトリによって構築される 3D モデルにどのような違いが出るか実験をおこなう.撮影には DJI 社の dji mini2 を使用して撮影によって得られた動画を任意フレームごとに区切ることで画像にしてフォトグラメトリに使用する.フォトグラメトリには Agisoft 社の写真測量用ソフトウェアである Metashape を使用する.作成した 3D モデルを比較した結果,撮影は低い高度の場合,写真の枚数は多い場合,解像度は高い場合に最も高い精度が出ることが分かった.今後の展望としてプログラムによる自動操縦や,LiDAR も交えた実験をおこなっていきたい.
  • 宮崎 大輔
    セッションID: 22-03-22
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本講演では,コンピュータビジョンの研究の中でも,偏光を活用した研究について紹介する.拡散反射と鏡面反射の物理現象を説明し,それぞれの反射成分を偏光により分離できることを示す.霧などの微粒子により視程に障害が生じた際,偏光を利用することで視認性を改善できることを示す.鏡面反射光の偏光解析により反射面の方向を検出し,物体表面の法線が反射面に含まれていることを利用して法線を推定する手法を紹介する.ミュラー計算を利用したレイトレーシング法をもとに,透明物体の法線を推定する手法を紹介する.
  • 舟橋 克樹, 謝 浩然, 宮田 一乘
    セッションID: 22-03-23
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    コンピュータで合成された画像は,写実性の観点においてテクスチャに大きく依存する.本研究では,実世界でよく見られる錆テクスチャに着目し,ユーザスケッチを入力とする錆テクスチャ生成システムを提案する.まず,錆テクスチャを制御マップに変換し,大規模変動や非局所的な特徴を抽出する.そして制御マップをスケッチデータに変換し,大局的な形状情報を抽出する.これにより,錆テクスチャから制御マップとスケッチを得る.この 2 つの画像と元の錆テクスチャから構築した学習データセットを用いて,ユーザスケッチから複雑な構造を持つ錆テクスチャを生成するための二段階の生成モデルを学習する.以上の提案手法を利用して,ユーザスケッチから錆テクスチャを生成するシステムを実装し,生成される錆テクスチャの入力スケッチとの忠実性,錆テクスチャとしての写実性,多様性について評価する.
  • Xusheng Du, Haoran Xie
    セッションID: 22-03-24
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    The generation of 3D shapes based on sketches is a challenging task because sketches provide sparse andblurredinformation. In this paper, we decouple the generation of 3D models into a composite part retrieval moduleusingasketch-based feature matching method, a sketch-based part generation module using a deep learning approach withimplicitfield representation, and an assembly module for part models to accomplish the task of generating 3D shapes fromusers' inputsketches. We also provide a module that allows users to optimize the assembled model manually. In addition, for noviceusers,providing a reference also enables them to draw a sketch that better fits the contour of the object. We also provideshadowguidance as background references in real time. By comparing our approach with previous works of MeshSDFandSketch2Mesh, it demonstrates from an objective perspective that our approach outperforms in providing details of themodel.Moreover, we evaluate the user experience and usability of our system and the performance of the providedinteractiveinterface from a subjective perspective by inviting participants to conduct a user study.
  • 土橋 悠樹, 床井 浩平
    セッションID: 22-03-25
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    通常,セルルック CG では,計算によって陰影が決定されるため,アニメーターの意図を反映することが難しい.そこで,本研究では,アニメーターによる落ち影の単純化を再現するレンダリング手法を提案する.提案手法では,モデルの凹凸によってできる不自然な陰影を軽減するため,もとのモデルを単純化した ShadowCatcher を用いる.これによりアニメーターが落ち影を表現する際の意図を反映できることを目指す.
  • 松谷 直輝, 佐野 睦夫, 松田 展, 大井 翔
    セッションID: 22-03-26
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    カット野菜の異物検査は現在,目視で行われており,生産性と品質向上のため,信頼性の高い自動異物検査方式が求められている.しかしながら,野菜には葉脈や色合いなどのパターン変動が内包しており,正常品の変動が小さい定型的な工業用部品検査方式と較べて,正常品学習が容易ではない.本研究では,異物の性質を考慮し,正常野菜の変動を学習可能な敵対的生成ネットワークによる異物画像検査方式を提案し,有効性を検証した.
  • 小玉 周平, 八木 玲香, 高橋 時市郎
    セッションID: 22-03-27
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    漫画やアニメーションで密集した物体を表現する際,個々の物体を平坦に塗り潰して抽象化した箇所と,そのまま描画した箇所を混在させる表現法がある.3D モデルを用いて上記の表現法を再現する手法が提案されているが,抽象化する箇所を手動で選択しているため,抽象化度合いの制御が難しいという問題があった.本研究では,どの程度物体を抽象化するかパラメータを導入することで,抽象化箇所を自動で決定し,抽象化度合いの制御を試みたので報告する.
  • 三原 壯太, 谷中 一寿
    セッションID: 22-03-28
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    単色の背景に線分が書かれている画像とその階調反転した画像を,約 120ms ずつ交互に表示すると,その線分が伸び続けているかのように知覚される新たな錯視を発見した.一例としては地の色が白で,線分の色が黒の画像 A,その階調反転したものを画像 B とし,画像 A と画像 B を交互に表示する.線分は一本でもよいが,複数本を平行して配置することによって錯視量が大きくなる.背景を白ではなく,赤,青,緑などの有彩色にしても錯視が生ずる.線分が伸び続けるのではなく,縮み続けるかのようにも見える錯視も見つかっている.この錯視のメカニズムは現時点では不明である.
  • 佐藤 暁子, 謝 浩然, 宮田 一乘
    セッションID: 22-03-29
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本研究の目的は,研究者が魅力ある発表資料を作成できるようにすることであり,そのような発表資料は画像の量に依存するのではないかということを明らかにすることである.そこで,学会参加者に,ポスター発表を聞きに行きたいと思ったファストフォワードと,良いと思ったポスターについてアンケート調査をし,その結果を,発表資料の画像量と対応させ分析する.画像編集ソフトを使用してポスターの画像領域を抽出し,アンケートで選ばれた上位のポスター群の画像の数を他のポスター群で比較した結果,1.5 倍以上あった.面積については,選ばれた上位のポスター群の平均値は,ポスター全面の 25%以上を画像が占めており,選ばれなかったポスター群の画像面積の平均値は 10%であった.これらの分析結果から,良いと思われる発表資料を作成するには,画像の量が重要であることが分かった.
  • 海野 浩, 上平 員丈
    セッションID: 22-03-30
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿は,デジタルサイネージに表示される画像に対して,その画像の青の色差成分を時空間的に変調させることにより,その画像に情報の信号を不可視に付与することを可能にする技術,およびその信号が付与された表示画像をビデオカメラで撮影した動画像からその情報を獲得することを可能にする技術を述べる.青の色差成分の変調振幅値に関する不可視性と可読性の実験を行った.最初に表示画像に付与された情報の信号の人間に目に対する不可視性を評価した.次にその信号のビデオカメラに対する可読性を調査した.
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