風工学研究論文集
Online ISSN : 2435-5429
Print ISSN : 2435-4384
複雑地形における風特性および風車後流の研究
笹沼 菜々子本田 明弘
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 27 巻 p. 294-302

詳細
抄録

著者らは既報において、複雑地形における灯台と風車3基の風特性をまとめ比較的良い相関関係を確認できた. 風況解析シミュレーションの結果、風車3基のうち2基が相互干渉している可能性が明らかとなった. 風車が年々巨大化する中、ウィンドファーム開発が行われている.一方、風車間距離を十分に離すことができないと風車間で相互干渉を受け、風下風車の発電量の低下、風車自体の疲労荷重の増大する恐れがある. 今回、後流検討を実施するため、既報で述べた2基の陸上風車の実機のデータを用い、後流影響がある場合とない場合の2つの条件下で風速比、乱流強度、出力の比較検討を実施し、風速低減と出力低減の整合性がとれた.

著者関連情報
© 2022 風工学シンポジウム運営委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top