本研究では北海道弟子屈町の雪原にて吹雪観測を行い、地吹雪イベントを抽出した後、風速と飛雪流量の関係について分析したほか飛雪流量の10分間平均値と1分間移動平均値の最大値の関係について整理した。さらに、メソ気象解析により算出した風速の水平分布と観測で得た風速と飛雪流量の関係を用いて飛雪流量の水平分布を算出し、既往の視程予測式より、視程の水平分布を推定したほか飛雪流量の増加に伴う視程分布の低下について検討を行った。推定された視程の10分間平均値は観測地点の視程計の値と概ね一致していた。また、弟子屈の観測サイトを含む谷の出口付近で特に視程が低下し、乱流変動に伴い視程が30%程度に低下する可能性が示唆された。