抄録
本研究では、脳波を用いて風の瞬間的な心地よさ感の定量化を試みた。はじめに、熱的中立な人工気候室で実験を行い、風曝露時の脳波と風の心地よさの主観申告を取得した。続いて、実験参加者17名のデータを用い、1)t検定による、PleasantとUnpleasantの各申告時に脳波の傾向差を示す脳領域の推定と、2)脳波の機械学習による風の心地よさの予測、及び予測への寄与が大きい脳領域の推定を行った。全脳領域の各周波数帯における脳波を用いた予測検証で、平均正解率は約55%となった。また、予測への寄与が特に大きかった複数の脳領域は、t検定でPleasantとUnpleasantの間に有意な差を示した。