抄録
本研究は、宮城県北部に位置する大崎耕土において、卓越風向に直交する形で複数列の樹林帯として配置された居久根による集落内の防風メカニズムの解明を目的とした。まず、検証用データとして、集落全体の平均風速の分布を得るために野外観測を行った。次に、LES(Large-eddy simulation)を用いて集落の再現解析を行った。風速は解析と野外観測の間で良く一致しており、集落内の平均風速は、集落外と比較して半減した。さらに、複数列の樹林帯が配置された2次元解析の流れ場に基づいて、居久根同士の間隔と防風効果との関係について検討した。その結果、居久根同士の間隔が居久根の高さの10倍以内であれば、適切な防風効果が得られることがわかった。