風工学研究論文集
Online ISSN : 2435-5429
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2018年台風21号に伴う地域規模の強風ハザードに対する温暖化影響評価
藤原 圭太竹見 哲也
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2024 年 28 巻 p. 78-84

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抄録
本研究は、近畿地方に甚大な強風災害をもたらした2018年台風21号(Jebi)に対して擬似温暖化実験手法を適用し、地球温暖化がJebiに起因する地域規模の強風ハザードに与える影響を調査した。温暖化が進行した場合、Jebiは勢力を維持したまま近畿地方に接近し、近畿地方の沿岸地域の地上風速が大幅に増加する。例えば、神戸や大阪などの都市圏で領域平均した風速の最大値(Vmax)は、地上気温が1℃上昇とともに1.16 m s-1増加していた。また、顕著な暴風(例えば、Vmax > 40 m s-1)を経験する領域は、地上気温が1℃上昇とともに倍増することも判明した。本結果は、地球温暖化が近畿地方のより広範囲において台風に伴う強風災害のリスクを増大させることを示唆する。
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