本論文は、九州大学で開発された、パネル法に分類される、Kuttaの条件を繰り返し計算なしに満足できるSQCMと呼ばれる簡便なパネル法を用いて、プロペラとダクトの相互干渉を考慮しながら、ダクトプロペラの単独性能の解析を行う計算プログラムを開発することを目的とする。また、上記プログラムの応用例として、風洞または空洞水槽中でのプロペラ性能を求める問題についても解析する。つまりダクトを厚さなしの円筒とみなし、プロペラにSQCM、また円筒壁面にQCMを適用して、翼厚およびハブの影響までを考慮した解析を行い、干渉のメカニズムとともに流速測定位置について考察する。