長崎総合科学大学では、新人力水中翼船のCFRPフロートの開発を行った。このフロートは4mを超える複雑形状の成形品であり、このような成型品の高品質成形にはオートクレーブ法による成形が必要となる。しかし、オートクレーブ法による成形には特殊な設備とコストが必要となるため、フロートは簡易成形設備を用いて成形した。この簡易成形設備の開発に当たっては、循環熱風の吹き出しおよび排出位置と形状の改良が重要な点となった。この簡易成形によるフロートの強度を確認するため、静強度試験を行った。その結果、所望のCFRPフロート性能を得ることが出来た。