主催: 西部造船会
p. 000007
海上物流におけるハブアンドスポークシステムのための値引き率を用いたネットワーク解析法を既に開発している。値引きを考慮しない場合、特にバブ港の位置決定に関する問題において、スポークス港(ハブ港)がうまく配置されない場合があるという問題があり、得られた結果は必ずしも満足の行くものではなかった。本論文では、このスポークス港がうまく配置されないという問題点を改善する方法を示す。本法では、航海中もしくは港湾でのコンテナの損失に関する時間価値が考慮されている。また、港湾での荷役時間の推定精度向上のため、バース容量に関する制約条件を付加している。それらを、先の研究で用いたものと同じ問題に適用した。その結果、時間価値とバース容量を考慮することで、スポークス港がうまく配置できることが確認された。